私にとって世の中は嫌いな事ばかりだ。面倒な事が溢れているとも言うな。 両親の仲の悪さを見ていたから、瞬きの合間に語られる愛なんてものが、どれだけ信用できない物かはわかっている。同じ年頃の男にも興味が無いな。みんなあまりにも幼稚すぎるんだ。鼻先でせせら笑って、勉強でも運動でも勝利を奪い取れるのだからな。 男は女の股間にばかり注意を注いでいるものだ。たまに、風呂場で自分の股間を見て笑う事がある。男共はみんなコレに夢中だと思うと、無性に笑いが込み上げて来るものだ。 杏と一緒になって古間をいじめるのは面白かった。最初はくだらないと思っていたが、サディスティックな気分も、タブーを犯す刺激もなかなかに楽しめた。これと言って笑える事も少ない毎日だが、古間を攻撃すれば自然と笑えてくるものだ。