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頭に、完全に血が上っている。

ドクッドクッと眉間の辺りで、滞留した血液が躍ってるみたいだった。

痛みがより鋭敏に感じられる。

両足首をパイプに貫かれ、ぐじゅぐじゅと肉が抉れ、骨が直接こすられる感覚。

激痛の波動は、いつまでも全身を覆い尽くしている。

体液の全部が、目から、耳から噴き出してきそうだった。

篤子「(痛いぃいぃ……い……痛いよぉおぉ……苦しい……よぉおぉ……)」

私、どうして、こんなことされるんだろう。

私、どんな悪いことをしたんだろう。

篤子「うぐっ……うぅぅう……うぅう……」

痛みと苦痛で、喉から呻きが漏れた。

と、その瞬間、

バチバチバチバチッ!!! バリバリバリバリィィイッ!!!!

篤子「んがぁあぁぁあぁぁぁあっ!!!! あがっ!!! あぁあああぁぁっ!!!!」

突然全身に爆ぜた、刺すような痛み――!!

篤子「ぐふっ!! ぐぐっ!! ぐふっ!! ぐぅうぅぅぅぅっ!!!」

バリバリバリバリッ!!! バチバチバチバチッ!!!

何百本もの針が全身を刺してくるような激痛――

篤子「んぐっ!! ぐぅううぅっ!! うぅうううううぅっ!!!」

自分に何が起こったのか、全く判らない。

全身の皮膚が刺され、焼かれていくようなその衝撃に、目が裏返った。

篤子「んっ……ふーっ……ふーっ……んふーっ……ふーっ……」

バチッ……バチッ……と、局部と乳首に刺されたピアスが、爆ぜるような音を響かせている。

バチバチバチッ!!! バリバリバリバリバリィイィィッ!!!!

また……!!

篤子「(あぁあぁぁあああぁあっ!!! いやっ、いやぁあぁぁぁっ!!! いだいっ!!! いだいぃいいいいっ!!!)」

肉が焼かれる。

粘膜が焦げていく。

篤子「(ひんじゃぅうぅぅぅっ!!! やらぁあっ、ひぬっ、ひんらうぅうぅぅうううっ!!!!)」

体の柔らかい部分から、グズグズと肉が爆ぜてくるような感覚に、私は逆さ吊りになった体をのたうち回らせた。

篤子「おご……おぉおぉ……おぉおぉぉ……」

暴れた分だけ、足首の穴が広がっていく気がする。

貫かれた部分から足が千切れてしまいそうで、でももうそんなことを考える余裕もない。

男「嘘つきは、おしおきだ」

男の声がずっとずっと遠くに聞こえた。

男「お前の舌は、嘘ばっかり言うから、おしおきだ」

篤子「んぐっ、んぅううぅぅっ――」

やめて……!!

バリバリバリバリィイィッ!!! バチバチッ!!! バリバリバリィイイイッ!!!

篤子「がぁあぁぁああああぁっ!!! あごっ!!! おっ!! おぉぉぉおっ!!!!」

まただ、また、体が焼かれていく……!

篤子「(こっ……声ぇっ、はひぃいっ、あっ、あぐぅうっ、声ぇっ、だっ、出しっ、たら……っ)」

私の声――

声に反応して、この電流は……?

ブスブス……ブチッ……ブチブチッ……

篤子「(おぐっ……おぉぉお……あ……あぁあぁ……)」

足首を貫いた鉄棒が熱を持ってくる。

ものの焼け焦げる臭いが、鼻水の向こうから微かに漂った。

篤子「(し……ぬ……っ……死ん……じゃうぅうぅ……)」

シューシューと、体のあちこちから煙が上がってるようだった。

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