男「かっ……かはっ……はっ……はっ……」

紗鳥「う……うぅう……う……う……」

彼は、私の股間の前に引き据えられた。

完全に脱水症状だ。

憔悴し、舌を突き出したその顔は、注射された薬のせいで何十歳も老けたように見える。

男「こいつ、死ぬよ」

紗鳥「はっ……はぁっ……はぁっ……あぁぁあ……」

男「飲ませてやれよ」

紗鳥「ぐっ……う……うぅ……っ……」

男「はっ、はぁっ、はぁっ、あぁぁぁ……」

彼はギラつく目を、私のそこに注いでいる。

ぞわぞわ……っと、体に悪寒が走った。

紗鳥「そんな……こと……っ……できる……わけ……」

紗鳥「っ…………」

紗鳥「はぁっ……あ……、…………っ、あぁぁ……」

紗鳥「(私……、っ……だめ……、あぁぁ……っ……)」

それはもう、私の知っている彼ではなくなっていた。

紗鳥「(ご……めん……なさい……)」

彼をそうしたのは私の未熟さなのだ。

そう思うと、息が詰まって頭がおかしくなりそうだった。

男「さあ、ほら」

紗鳥「ぐっ……うっ……うぐ……っ……」

男「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

ぐぐ……っと彼の顔がまた近付いた。

荒々しい鼻息が割れ目にかかって、また、背筋が震えて。……

紗鳥「はぁっ……はぁっ……う……あぁあ……」

私はとうとう観念して、ぐ……っと下肢に力を込めた。

ぷしゅっ――ぷしゅうぅぅぅぅ――

じょろろろろろろろろろ………………

男「おぶっ――おぶっ、ぶぷっ、おぶっ、ごぐっ、ごぐっ、ごぐっ!!!」

紗鳥「はぁっ、はぁっ、あっ……あぁあああぁ……っ……」

しゃあぁあああぁぁぁぁぁ…………

彼の顔めがけて、私は――おしっこをしてしまった。

じょぼぼぼぼぼ……と飛沫を上げながら顔を濡らしていくそれを、彼は貪るように飲み続けている。

紗鳥「ぐっ……う……ううう……っ……」

私はずっと目を閉じていた。

そんな彼の姿を見てはいけないと思った。

紗鳥「うぐっ……ぐっ……う……あぅう……う……」

ぴちゃっ……ぴちゃっ……ぴちゃっ……

少しずつ、勢いを失っていくそれ。

やがて、それは完全に出尽くしてしまった。

でも――彼は、それだけでは――足りなかった、ようだった。

男「う……ううう……」

紗鳥「ひっ――」

じゅるっ――じゅるるるっ、じゅるっ――!!

紗鳥「ひあっ――ああぁああぁあぁあ――っ!!!!」

男「じゅるっ、じゅぶぶっ、じゅるっ、じゅるじゅるっ!!!」

紗鳥「あっ、あぐっ――う、あっ、あぁああ――っ――」

彼が、私のそこに口を押し付け、じゅるじゅると音を立てて雫をすすり取ってくる。

紗鳥「あっ……あっ……あぁぁぁ……せんぱいっ……ひっ、あうっ……ああぁあぁ……っ……」

びくっ、びくっ、びくっ――

脚が細かく震える。

彼の舌は私の、焼きごてでぐずぐずに爛れた部分まで執拗にしゃぶり尽して――

その度に激痛が、脊髄から脳天にまで通った。

紗鳥「はっ……はっ……はぁっ、はっ……はぁっ……あぁぁああ……」

ようやく彼の顔が離れても、まだ、私は許されない。

男は私を相変わらず、怒ったような、戸惑ったような、そんな顔で見つめている。……

男「…………」

けれどその内また、彼の顔からは表情がなくなってきた。

紗鳥「っ…………」

ゴトッ――と何かが置かれる。

ボウル……だろうか。

男「……これに、溜めといてやれ」

紗鳥「……っ……あ……」

紗鳥「ぐっ……!」

ぎゅ……っと、乳首に何かが押し当てられる。

爛れた部分に、その器具は無造作に貼り付けられた。

ぐじぐじ……と乳首が痛む。

しゃぶり尽くされたクリトリスが痛む。

けれど解放はされない。

私の脳裏にはもう幾度となく、街のそこここで見つけられたかつて人間だったものの断片を思い出していた。

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