【詩織】
(だ……だめ……)
そう思っているのに、私は体を捩るどころか、逆に息を潜めて指の到着を待ってしまう。
キュウッと強く縮まっていくような……、そんな期待に震えている乳首……。
【詩織】
(んッ……あ……、あぁぁぁ……っ……!)
ク……と、リピーターの指はむき出しになった私の乳首を掠めた。
【詩織】
(は……っ、はぁっ、ん……)
私は首筋の辺りに突き上がってくる感覚に、次第に溺れ始めてしまう。
理性では判っていても、体はもう、それを止めるどころか……その行為をもっと、もっと……とねだるばかり。
【詩織】
(あぁんっ……! あ……っは……、ち……くび……)
【詩織】
(乳首……あぁ……み、見え……ちゃう……)
私の腕の隙間から、リピーターの指が蠢いているのが判る。
リピーターの指は蜘蛛の脚のように動いて、私の乳房をたぷん、たぷん……と弄んで……。
それから、硬くなってしまった乳首を……その硬い指の腹で、クリクリ……っと弄り始める。
【詩織】
(んあぁ……っ……は……、あぁ……っ……)
【詩織】
(ちくびぃ……っ……だめ……いっ、いじ……っちゃ……だめぇえ……っ……)
【詩織】
(バ……バレ、ちゃう……っ……乳首……、乳首出てるの、バ……バレ……ちゃうぅ……っ……)
少しでも息が乱れたり、少しでも私がよろけたりすると、周りの乗客の視線を誘ってしまう。
私は無機物のように……、そこにジッと立っていなくてはならなかった。