【拓海】
「くぅぅ……っ……ひ……、ひぃ……っ……」
【涼子】
(ん…………、あぁ…………)
ぬりゅっ……ぬちゅっ……ぬちゃっ……。
滑りと共に扱かれて、それはもういつ爆ぜてしまってもおかしくない状態だった。
電車の中……人ごみの中……。
そんな状況が、拓海君をいつもよりも早く、限界に追いやっている……。
【涼子】
(ん……ふふ……、こんなところでこんな……こと……されて…………)
【涼子】
(いつもより……興奮……してるの……?)
萎えてしまってもおかしくない、状況。
それなのに拓海君は、私の手の中一杯に、それをそそり勃たせている……。
それが、私には何よりの興奮だった。
【涼子】
(あ……ぁ……、いやらしい子……)
【涼子】
(感じちゃってるのね……? 気持ち良くって……、もうイッちゃいそうなのね……?)
【拓海】
「っ……ひ……、ひぅ……っ……、ん……っ……ひ……」
ピクッ……ピクッ……。
拓海君の肩が細かく震える。
その震えに合わせるように、私は手の中のものを扱いた。
ぬりゅっ……ぬちゃっ……ぬちゅっ……。
滑りが溢れて……、拓海君を追い上げる。
一回チラッと、拓海君は私を見上げた。
眉を寄せて、目を涙に潤ませて……。
唇を震わせたその顔は、必死に私に、行為の中止を訴えていた。
でも……。
【涼子】
(ん……、ふふ……、いいのよ……)
【涼子】
(もう……出ちゃうんでしょう……?)
【涼子】
(受け止めて……あげるから……いいのよ……?)
【涼子】
(ほら……このまま……)
【拓海】
「――ッ…………ひ…………」
ぬりゅっ……ぬちゅっ、ぬちゅっ……くちゅっ……。
電車の揺れるどさくさに、私は細かに手を動かした。
それまでは緩慢だった動作が、急に素早く、激しいものになって……。
拓海君はもう、その変化まで堪えきることが出来なかった。